臨床環境において排水システムからカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌および多剤耐性病原体を除去するために使用される排水管除菌法のシステマティック比較レビュー

2026.09.16
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A systematic comparative review of drain decontamination methods used to remove carbapenemase-producing Enterobacteriaceae and multi-drug-resistant organisms from drainage systems in the clinical environment

E. Waldock*
*Cambridge University Hospitals NHS Foundation Trust, UK

Journal of Hospital Infection (2026) 175, 41-59

背景

英国の病院におけるカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)感染およびアウトブレイクは、医療関連感染症(HCAI)の増加、死亡率および罹患率の上昇、入院の長期化、隔離施設の遮断、財政的負担の増大を引き起こしている。CPE は臨床環境内でその全体に伝播する可能性があり、シンクと排水管は、多数の CPE アウトブレイクの発生源として特定されることが多い。

目的

本研究の目的は、排水システムの効果的な除菌に関するエビデンスに基づく推奨を確立することであった。

データソースは CINAHL Plus with Full Text、Medline、PubMed、Google Scholar などであった。

方法

複数の、ただし精選された論文を対象に Boolean型のデータ収集を実施した。知見は、査読済みで、英語で書かれており、過去 10 年以内に公表された情報源に限定した。

混合法評価ツールを用いて知見を特定し、評価した。対象集団、介入、比較、アウトカムの枠組みを用いて研究課題を構造化し、テーマ的/記述的な帰納的アプローチによってデータ解析を行った。

結果

28 件の研究を本レビューの対象とした。

過酢酸およびその他の化学的/熱消毒法によって、病院の排水管から CPE を除去することが可能であるが、効果は短期間にとどまる。逆に、CPE 全体を排水システムから除去することはできないと考えられる。アウトブレイクの状況におけるバンドルアプローチの使用は、有益である可能性が高い。病室からシンクを撤去し、water safe な診療を提供することで、HCAI が減少する可能性がある。

結論

病院のシンクと排水システムから CPE を除去するための、適切であるが持続可能ではない方法がある。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント:
CPE による医療関連感染のルートとアウトブレイクの対応について、排水システムからの除去について検討を行った論文である。

※Boolean 型のデーター収集とは?:Boolean 型のデータ収集とは、対象を真か偽の 2 値で記録して集めること。

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