短波長紫外線消毒用に設計されたカテーテル試作品
A prototype catheter designed for ultraviolet C disinfection
J. Bak*, T. Begovic
*Technical University of Denmark, Denmark
Journal of Hospital Infection (2013) 84, 173-177
背景
シングルルーメンのポリマーチューブ内腔を、外部光源からの短波長紫外線(UVC)照射によって消毒することが可能である。UVC による現在のカテーテル消毒では、カテーテルハブとチューブコネクタの設計が障害となっている。
目的
UVC によって内腔全体を消毒することができるハブ、チューブコネクタ、およびチューブパーツからなるシングルルーメンカテーテルの設計が可能であることを示すこと。
方法
2 種類のシングルルーメンカテーテルを設計した。1 つは対照で、もう 1 つは UVC 照射用である。これらのカテーテルを緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(104 ~ 105 cfu/mL)で汚染させた後、UVC 照射、サンプル採取、および平板測定法による計数を行った。
結果
2 分間の UVC 照射により、試作品カテーテル全長の 4 log10 の消毒効果を得ることができた。これはカテーテルチップに対する約 40 mJ/cm2 の照射に相当し、照射時間のさらなる短縮が可能であることを示している。
結論
内腔全体の消毒が可能なカテーテルを設計することは可能である。UVC 照射は臨床使用でのカテーテルのコンタミネーション除去法として有用であると考えられる。
サマリー原文(英語)はこちら
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