短波長紫外線消毒用に設計されたカテーテル試作品

2013.06.29

A prototype catheter designed for ultraviolet C disinfection


J. Bak*, T. Begovic
*Technical University of Denmark, Denmark
Journal of Hospital Infection (2013) 84, 173-177
背景
シングルルーメンのポリマーチューブ内腔を、外部光源からの短波長紫外線(UVC)照射によって消毒することが可能である。UVC による現在のカテーテル消毒では、カテーテルハブとチューブコネクタの設計が障害となっている。
目的
UVC によって内腔全体を消毒することができるハブ、チューブコネクタ、およびチューブパーツからなるシングルルーメンカテーテルの設計が可能であることを示すこと。
方法
2 種類のシングルルーメンカテーテルを設計した。1 つは対照で、もう 1 つは UVC 照射用である。これらのカテーテルを緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(104 ~ 105 cfu/mL)で汚染させた後、UVC 照射、サンプル採取、および平板測定法による計数を行った。
結果
2 分間の UVC 照射により、試作品カテーテル全長の 4 log10 の消毒効果を得ることができた。これはカテーテルチップに対する約 40 mJ/cm2 の照射に相当し、照射時間のさらなる短縮が可能であることを示している。
結論
内腔全体の消毒が可能なカテーテルを設計することは可能である。UVC 照射は臨床使用でのカテーテルのコンタミネーション除去法として有用であると考えられる。
サマリー原文(英語)はこちら

同カテゴリの記事

2022.05.16
Using the theory of planned behaviour to explain hand hygiene among nurses in Hong Kong during COVID-19

C.S. Sin*, T.L. Rochelle
City University of Hong Kong, Hong Kong

Journal of Hospital Infection (2022) 123, 119-125


2012.12.30

Cost-effectiveness of supplementing a broth-enriched culture test with the Xpert meticillin-resistantn Staphylococcus aureus (MRSA) assay for screening inpatients at high risk of MRSA

2018.05.31

Infections following surgical patent ductus arteriosus ligation in very-low-birthweight neonates

2021.02.28

Healthcare workers’ perceptions and acceptance of an electronic reminder system for hand hygiene

P.-O. Blomgren*, B. Lytsy, K. Hjelm, C.L. Swenne
*Uppsala University, Sweden

Journal of Hospital Infection (2021) 108, 197-204

2014.01.30

Organizational culture and its implications for infection prevention and control in healthcare institutions

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ