誰が医療関連手術部位感染症の費用を負担しているのか?
Who bears the cost of healthcare-acquired surgical site infection?
N. Graves*, K. Halton, S. Doidge, A. Clements, D. Lairson, M. Whitby
*Princess Alexandra Hospital, Australia
Journal of Hospital Infection (2008) 69, 274-282
本研究の目的は、医療関連手術部位感染症の経済費用を推計し、その費用が治療から回復に至るまでの入院期間と退院後期間でどのように分布するかを示すことである。医療関連手術部位感染症の疫学および経済的影響の定量化モデルを使用し、データは外科患者の前向きコホートおよびその他の関連情報源から収集した。論理モデル構造を作成し、モデルパラメーターにデータを当てはめた。外科患者10,000例の仮説的コホートの評価を行った。入院中に感染症例と診断されるのは111例、退院後の新規発症は784例と推定された。総負担費用のうち入院期間中に発生する費用は、退院後の生産損失を計上する場合は31%、生産損失を除外した場合は67%であった。病院が負担する費用の多くはベッド使用日数による損失であり、変動費はわずかであった。著者らは、これらの費用に関する問題を検討し、どこが費用を負担しているかというデータを提示した。これらの結果は、医療関連手術部位感染症リスク低下プログラムの有効性評価を目的とした今後の費用対効果分析に対して、情報を提供するために利用できる。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
医療関連手術部位感染症を個人単位だけでなく社会の損失として評価し、改善を促すことは重要である。いずれにせよ、比較検討する基礎データがないことには検討ができない。
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