Oral hygiene care for critically ill children to prevent ventilator-associated pneumonia: a systematic review and meta-analysis

H. Oikawa*, S. Nozaki, M. Furuichi, K. Tomita, M. Shinjoh
*Kameido Baby & Child Clinic, Japan

Journal of Hospital Infection (2025) 162, 36-43

人工呼吸器関連肺炎（VAP）を予防するためのケアバンドルの一部として、口腔衛生ケアが有効であるかどうかに関するエビデンスは限られており、特に小児については不足している。本研究の目的は、口腔ケアでの感染症治療薬の使用により、重症小児患者における VAP 発生率が低下するかどうかを評価することであった。PRISMA ガイドラインに従ってシステマティックレビューおよびメタアナリシスを実施し、PROSPERO^※ に登録した（CRD 42024508886）。2024 年 5 月に PubMed、CENTRAL および医学中央雑誌の系統的検索を行った。機械的換気を 48 時間以上受けている重症小児患者（18 歳以下）において口腔衛生介入を評価した無作為化対照試験を対象とした。2 名のレビュアーが別々にデータを抽出し、バイアスのリスクを評価した。メタアナリシスは変量効果モデルを用いて行った。5 件の研究をメタアナリシスに組み入れた。VAP 発生率、死亡率、集中治療室（ICU）滞在期間、機械的換気期間を評価した。消毒薬を用いた口腔衛生手順により、重症小児患者における VAP 予防に有意差は認められなかった（リスク比［RR］0.95、95％信頼区間［CI］0.72 ～ 1.25）。同様に、死亡率、ICU 滞在期間、機械的換気期間にも有意差は認められなかった（それぞれ RR 0.94、95％CI 0.67 ～ 1.33、RR 2.02、95％CI －0.87 ～ 4.91、差の平均－1.01、95％CI －2.35 ～ 0.33）。本研究では、重症小児患者における口腔ケアによる VAP の予防を裏付けるエビデンスは見出されなかったが、エビデンスの質は低かった。

サマリー原文（英語）はこちら

監訳者コメント：

PROSPERO は英国のヨーク大学が提供している、透明性とオープンサイエンスを促進し報告の偏りを減らし、意図しない重複や研究の無駄を防ぐことを目的とした国際的な体系的レビューレジストリである。PROSPERO データベースには現在、健康関連の結果を伴う374,000 件を超える前向きに登録されたシステマティック レビューの記録が含まれており、計画中、進行中、完了したレビューに関する重要な情報に簡単にアクセスすることができる（https://www.crd.york.ac.uk/PROSPERO/home）。

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M.M. Loh*, N. Yaxley, G. Moore, D. Holmes, S. Todd, A. Smith, E. Macdonald, S. Semple, M. Cherrie, M. Patel, R. Hamill, A. Leckie, S.J. Dancer, J.W. Cherrie
*Institute of Occupational Medicine, UK

Journal of Hospital Infection (2023) 133, 1-7

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