手術チームの活動が混合換気システムの手術室における空中細菌の分布に及ぼす影響:St. Olavs 病院でのケーススタディ★
Influence of surgical team activity on airborne bacterial distribution in the operating room with a mixing ventilation system: a case study at St. Olavs Hospital M.K. Annaqeeb*, Y. Zhang, J.W. Dziedzic, K. Xue, C. Pedersen, L.I. Stenstad, V. Novakovic, G. Cao *Norwegian University of Science and Technology, Norway Journal of Hospital Infection (2021) 116, 91-98
背景
手術室は、清浄度に関して厳しい要件がある。換気とスタッフのガイドラインに関する既存の基準は、手術室内の微生物による脅威を打ち破るために理論的には十分だが、手術室周辺での人間の活動に起因する汚染源の可能性は存在する。人間の活動が手術室の微生物汚染の分布に及ぼすこのような影響を調査する研究は、手作業による観察またはドアの開閉する数のような間接的な方法に依存してきた。
目的
深度登録検知技術を活用し手術スタッフの活動を明らかにすること、ならびにそれらが手術室の空中微生物汚染の分布に及ぼす影響を調査すること。
方法
人間の存在および活動レベルの動的データ収集を目的とする深度登録技術を用いて、模擬手術実験を実施した。人間の存在および活動が混合換気システムの手術室での細菌の分布に及ぼす影響を分析するため、実際の手術室 1 室で現場計測を行った。
結果
多少の不一致はあるものの、細菌汚染レベルは活動レベルの高さと相関する傾向があった。活動レベルが最も高かったのは患者がいる場合の手術ベッド周辺と、外科手術中の器械台周辺であった。障害物がある場所の コロニー形成単位(CFU) 密度は最も高く、それらの場所では気流パターンが重要であることを示した。
結論
我々の活動モニタリング方法は、病院の部屋での人間の活動の影響を調査する新しい手段として実証された。
監訳者コメント:
深度登録技術(depth registration technique)では、RGB カメラと深度センサーで、人の動きをキャプチャしてマッピングすることができる。こうした工学的な新しい手法と、培地による細菌のサンプリングという古典的な手法を組み合わせた研究で、手術室において、人の動きが細菌汚染の原因のひとつになっていることが示されている。こうしたことにより手術室の入室者数を制限することが妥当であろう。
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