ナーシングホームの感染管理支援は米国の州保健局ごとに異なる
Support of nursing homes in infection management varies by US State Departments of Health
R. Dorritie*, D.D. Quigley, M. Agarwal, A. Tark, A. Dick, P.W. Stone
*Helene Fuld College of Nursing, USA
Journal of Hospital Infection (2020) 105, 258-264
背景
多くの国では医療関連感染(HAI)が長期高齢者介護居住施設において問題となっている。米国では HAI はナーシングホームで頻発している。ナーシングホームでの感染制御の改善と HAI の減少を促進するために、州保健局の効果的な実践を明らかにすることが必要である。
目的
第一歩として、ナーシングホームでの HAI 予防に関連する多様な州の意図と活動を、系統的に検討し目録を作ることが目的であった。
方法
州保健局のウェブサイト、HAI に関する計画、および HAIの州の情報画像の環境スキャンを実施した。(1)ナーシングホームでの HAI を減少させる意図、(2)ナーシングホームでの HAI を減少させる活動、(3)ウェブサイトの使いやすさの 3 領域にわたる 16 項目に関するデータを収集した。
結果
ナーシングホームに対する州の感染管理支援は大きく異なっていた。大部分の州(92%)は州の HAI に関する計画の中でナーシングホームに言及しており、76%は州の情報画像にナーシングホームを含んでいた。半数は HAI 予防の諮問機関を有している一方で、3 分の 1 は州で HAI 予防の協働を行っていた。HAI の減少に関するトレーニング資料を含んでいたのは、ナーシングホームに言及した HAI に関する計画のうち 57%のみであった。最もよく見られる利用可能なトレーニングは、抗菌薬適正使用支援に関するものであった。
結論
米国の多くの州は、感染制御に関してナーシングホームに提供する支援に改善の余地がある。具体的な改善点には、(1)HAI の減少に関するトレーニング資料の提供を増やすこと(2)発生しやすい HAI に関するトレーニング資料に焦点を合わせること、(3)HAI の減少を目指した協働へのナーシングホームの関与が含まれる。州保健局の活動と居住者の転帰を関連付けるさらなる調査が必要である。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
米国各州における介護施設における感染対策へのサポートについて調査した研究である。日本でも行政との協力において参考にできる資料である。
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