デンマークの救急部におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌およびカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌の検出:スクリーニングのための全国的なガイドラインの評価

2020.01.31

Detection of meticillin-resistant Staphylococcus aureus and carbapenemase-producing Enterobacteriaceae in Danish emergency departments ― evaluation of national screening guidelines


H. Skjøt-Arkil*, C.B. Mogensen, A.T. Lassen, I.S. Johansen, M. Chen, P. Petersen, K.V. Andersen, S. Ellermann-Eriksen, J.M. Møller, M. Ludwig, D. Fuglsang-Damgaard, F.E. Nielsen, D.B. Petersen, U.S. Jensen, F.S. Rosenvinge
*Hospital Sønderjylland, Denmark
Journal of Hospital Infection (2020) 104, 27-32
背景
多剤耐性菌は新たな問題となっている。院内伝播を避けるため、また抗菌治療法の的を絞るために、多剤耐性菌保菌患者の早期発見が必須となる。大多数の患者が専門の救急部を経由するので、この部門は早期発見に重要である。Danish National Board of Healthは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(meticillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA)およびカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)の保菌者の特定と隔離のための、曝露に基づく標的スクリーニングツールを開発した。
目的
急性期患者コホートにおいて、MRSA および CPE 保菌の検出のための全国的なスクリーニングツールを評価すること。(i)保菌患者が発見された場合(ii)保菌患者が隔離された場合に調査することを目標とした。
方法
本稿は、救急部を受診した成人を対象とした多施設共同横断調査である。患者は Danish National Board of Health 質問票に回答し、鼻、咽頭、直腸からスワブ検体を採取された。MRSA および CPE に関して、採取検体を検査した。スクリーニングの成績を計算した。
結果
対象患者 5,117 例のうち 16 例が MRSA、4 例が CPE を保菌していた。MRSA スクリーニングツールでは、保菌者検出の感度は 50%(95%信頼区間[CI]25 ~ 75)、保菌者隔離の感度は 25%(95%CI 7 ~ 52)であった。CPE スクリーニングツールでは、保菌者検出の感度は 25%(95%CI 1 ~ 81)で、隔離された CPE 保菌者はいなかった。
結論
MRSA および CPE の保菌者の大多数が、特定されずに救急部を経由したので、全国的なスクリーニングツールの使用は限られており、不必要に隔離された患者が多かった。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント
なし

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