基質特異性拡張型βラクタマーゼまたはカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌の腟直腸保菌および母子伝播:横断研究

2019.02.22

Vagino-rectal colonization and maternaleneonatal transmission of Enterobacteriaceae producing extended-spectrum β-lactamases or carbapenemases: a cross-sectional study


C. Jiménez-Rámila* , L. López-Cerero, M.V. Aguilar Martín, C. Vera Martín, L. Serrano, Á. Pascual, J. Rodríguez-Baño
* Hospital Universitario Virgen Macarena, Spain
Journal of Hospital Infection (2019) 101, 167-174
本研究の目的は、横断研究デザインを用いて、母親 815 例および新生児 800 例を対象に、基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生腸内細菌科細菌(ESBL-E)およびカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)について存在率およびリスク因子を明らかにすることであった。ESBL-E を保菌していたのは女性 59 例および新生児 13 例であった(それぞれ存在率 6.7%、95%信頼区間[CI]5.2 ~ 8.7 および 1.6%、95%CI 0.7 ~ 2.5)。CPE は検出されなかった。最も高頻度に認められた ESBL-E は CTX-M-14 および SHV-12 であった。垂直伝播は、保菌していた母親の 14% で発生していた。保菌のリスク因子は、母親については過去の妊娠における合併症、1 回以上の尿路感染症の既往、非白人、および主要な食事を外食している頻度が高いことであり、新生児については母親の保菌および経腟分娩であった。
サマリー原文(英語)はこちら
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