スコットランドの腎臓病棟 2 施設におけるニューモシスチス・イロベチイ(Pneumocystis jirovecii)肺炎のアウトブレイクの研究

2017.06.29

Investigation of outbreaks of Pneumocystis jirovecii pneumonia in two Scottish renal units


T. Inkster*, S. Dodd, R. Gunson, L. Imrie, E. Spalding, S. Packer, C. Deighan, C. Daly, J. Coia, T. Imtiaz, C. McGuffie, R. Wilson, A.M. Bal
*Western Infirmary, UK
Journal of Hospital Infection (2017) 96, 151-156
ニューモシスチス・イロベチイ(Pneumocystis jirovecii)は日和見病原体として認識されている。近年、P. jirovecii のヒトからヒトへの伝播が実証されている。しかし、P. jirovecii 伝播を促進する疫学的背景が十分に理解されていないため、P. jirovecii 感染症のアウトブレイクは十分に明らかにされていない。本稿では、西スコットランドの腎移植患者における P. jirovecii 肺炎の 2 つのアウトブレイクを報告する。地理的に隣接した 2 つの場所で、患者計 25 例が感染した。主要タイプとしてアレル B、ならびにアレル A3 が同定された。症例のクラスタリングの正確な理由を明らかにすることはできなかったが、1 つのアウトブレイクでは外来クリニック環境が注目された。スルファメトキサゾール・トリメトプリムの予防投与により両アウトブレイクは終息した。予防投与を受けた標的集団は、2 つのアウトブレイクで異なっていた。感染制御チームは、P. jirovecii 肺炎アウトブレイクの可能性について警戒すべきである。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント
近年ニューモシスチス・イロベチイのアウトブレイクが様々な環境で報告されており、システマティックレビューなども行われるようになっている。患者を(陰圧)個室に入室させたり、少なくとも免疫抑制患者との同室は避けるよう指導している専門家もいる。リスクのある患者には ST 合剤の予防投与を行うことも重要である。

同カテゴリの記事

2008.01.31

Endoscope drying/storage cabinet: interest and efficacy

2021.04.30

SARS-CoV-2 viability on different surfaces after gaseous ozone treatment: a preliminary evaluation

 

E. Percivalle*, M. Clerici, I. Cassaniti, E. Vecchio Nepita, P. Marchese, D. Olivati, C. Catelli, A. Berri, F. Baldanti, P. Marone, R. Bruno, A. Triarico, P. Lago

*Fondazione I.R.C.C.S. Policlinico San Matteo, Italy

 

Journal of Hospital Infection (2021) 110, 33-36

2006.10.31

Using an efficient biofilm detaching agent: an essential step for the improvement of endoscope reprocessing protocols

2018.11.24

Reusable endoscopic water bottles: is daily renewal really necessary?