インフルエンザウイルスのエアロゾル中での生存、およびエアロゾル化による空気サンプル中の生残ウイルス減少量の推計値★

2015.11.30

Influenza virus survival in aerosols and estimates of viable virus loss resulting from aerosolization and air-sampling


J.R. Brown*, J.W. Tang, L. Pankhurst, N. Klein, V. Gant, K.M. Lai, J. McCauley, J. Breuer
*Great Ormond Street Hospital, UK
Journal of Hospital Infection (2015) 91, 278-281
ウイルス濃度の初期値が既知であるインフルエンザウイルス(A/Udorn/307/72 H3N2)のエアロゾルを、制御下にある実験チャンバー内で Collison 噴霧器を用いて発生させた。種々の懸濁時間後に採取した空気サンプルを、プラーク計数と PCR 法により定量的に検査し、生残ウイルスの割合を検出可能ウイルス RNA 量と比較した。これらの実験により、インフルエンザウイルスの RNA コピー数はよく保たれていたが、生残ウイルス量は 104 ~ 105 の単位で減少したことが示された。このことから、感染制御リスクの評価のためにインフルエンザウイルスの RNA の検出のみを行う空気サンプリングによる研究は、感染性を有する生残ウイルス量を大幅に過剰評価するものと考えられる。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント
遺伝子量と感染性のある活性ウイルス量は必ずしも1:1で相関しないという、教科書的な事実を科学的に証明した論文である。

同カテゴリの記事

2011.08.30

Funnel plots and risk-adjusted count data adverse events. A limitation of indirect standardisation

2019.03.12

Whole-genome sequencing in the investigation of recurrent invasive group A streptococcus outbreaks in a maternity unit

2008.10.15

Quality of alcohol-based hand disinfectants and their regulatory status: Production, sales and post-marketing surveillance

2017.09.28

Clinical predictors and outcomes of Klebsiella pneumoniae bacteraemia in a regional hospital in Hong Kong

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ