交差感染の原因としての喉頭鏡のブレードとハンドル:統合的レビュー

2013.04.30

Laryngoscope blades and handles as sources of cross-infection: an integrative review


A.C. Negri de Sousa*, C.E. Levy, M.I.P. Freitas
*University of Campinas (Unicamp), Brazil
Journal of Hospital Infection (2013) 83, 269-275
喉頭鏡のブレードとハンドルは血液、体液、および微生物により汚染されていることが知られており、臨床使用時に重要な感染源となり得るが、その洗浄・消毒のための効率的な手順は標準化されていないことが報告されている。本稿の目的は、喉頭鏡のブレードとハンドルが患者への汚染源となるリスクに関する文献から、エビデンスの評価を行うことである。Medline、LILACS、SciELO、Cochrane Library、BDENF、および PubMed などのデータベースと、Medical Subject Headings(MeSH)のキーワードを用いて、文献の統合的レビューを実施した。1994 年から 2012 年に発表された 20 報の論文を対象とした。これらの研究では、交差感染のリスクがあること、および喉頭鏡の洗浄・消毒に関する現行のガイドラインには一致した見解がないことが示されていた。結論として、埋めるべき重大なギャップが存在していること、および喉頭鏡のブレードとハンドルを洗浄・消毒する効率的な手順の標準化を推進するための、またそれによって患者や医療チームが曝露を受ける潜在的リスクを低下させるための研究が緊要であることが挙げられる。
サマリー原文(英語)はこちら

同カテゴリの記事

2012.12.30

Early onset prosthetic hip and knee joint infection: treatment and outcomes in Victoria, Australia

2010.12.31

Prevalence of healthcare-associated infection in Scottish intensive care units

2011.04.01

Impact of surgical site infection surveillance in a neurosurgical unit

2008.05.30

Knowledge and attitude toward Crimean-Congo haemorrhagic fever in occupationally at-risk Iranian healthcare workers

2021.05.30

Hand-hygiene-related clinical trials reported between 2014 and 2020: a comprehensive systematic review

 

C. Clancy*, T. Delungahawatta, C.P. Dunne

*University of Limerick, Ireland

 

Journal of Hospital Infection (2021) 111, 6-26

 

 

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ