早発性の人工股関節感染症および人工膝関節感染症:オーストラリア・ビクトリア州での治療および転帰

2012.12.30

Early onset prosthetic hip and knee joint infection: treatment and outcomes in Victoria, Australia


T.N. Peel*, A.C. Cheng, P.F.M. Choong, K.L. Buising
*University of Melbourne, Australia
Journal of Hospital Infection (2012) 82, 248-253
背景
人工関節感染症は依然として関節形成術の深刻な合併症である。国際的な承認を得ている診療ガイドラインは存在せず、治療法には大きなばらつきがある。
目的
この多施設研究の目的は、オーストラリアのビクトリア州の病院で治療を受けた早発性の人工関節感染症患者を対象として、その治療法および治療不成功の予測因子を調べることである。
方法
本コホート研究は、10 病院で 3 年間(2006 年 1 月から 2008 年 12 月)にわたって実施された。対象は、早発性の人工関節感染症を発症した患者 147 例であった。
結果
大半の患者(76%)はデブリードマン + 人工関節温存による治療を受けていた。患者の追跡期間中央値は 20 か月(四分位範囲 7 ~ 36 か月)であった。合計 43 例が治療不成功となり、12 か月無感染生存率推定値は 76%(95%信頼区間[CI] 68% ~ 83%)であった。治療不成功に関連する因子は、感染を伴う人工関節の緩みのための再置換術(ハザード比[HR] 7.5、95%CI 2.4 ~ 23.1、P < 0.0001)、発症時の低血圧(HR 4.9、95%CI 1.5 ~ 15.7、P = 0.007)、一期的関節置換術(HR 3.1、95%CI 1.0 ~ 9.2、P = 0.048)、および抗菌薬療法期間が合計 90 日未満(30 日未満[HR 18.5、95%CI 5.4 ~ 63.1、P < 0.001]、30 ~ 60 日[HR 8.0、95%CI 2.6 ~ 23.9、P < 0.001]、60 ~ 90 日[HR 7.3、95%CI 2.2 ~ 24.4、P = 0.001])であった。効果的な経験的抗菌薬療法は治療不成功のリスク低下に関連していた(HR 0.20、95%CI 0.09 ~ 0.47、P < 0.001)。
結論
オーストラリアの治療方法には他国との相違がみられる。推奨治療に影響すると考えられる、臨床的に重要な多くの治療不成功のリスク因子が特定された。
サマリー原文(英語)はこちら

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