中国・安陽の食道癌コホート研究における精度管理方法の評価

2010.12.31

Evaluation of quality control procedures in an oesophageal cancer cohort study in Anyang, China


Z. He*, K. Chen, Y. Liu, M. Sun, F. Liu, H. Cai, Y. Ke
*Peking University School of Oncology, People’s Republic of China
Journal of Hospital Infection (2010) 76, 336-339
本研究の目的は、中国・安陽で実施されている食道癌の主要なリスク因子としてのヒトパピローマウイルス(HPV)についてのコホート研究における内部精度管理方法の有効性を評価することである。サンプル採取対象の器具上の14か所から得た環境・器具スワブおよび模擬的サンプルの合計2,395の精度管理評価用サンプルを用いて、ヒトβ-グロビンおよびHPVのDNAの検出を行った。ヒトβ-グロビンDNAはサンプルの3.88%に認められたが、HPV DNAは検出されなかった。著者らが実施中のコホート研究での厳格な精度管理下でのサンプル採取・処理においては、HPV DNA汚染のエビデンスはみられなかった。本研究の結果から、使い捨て器具の使用、厳格な環境洗浄、および再利用可能な器具の高水準滅菌が、汚染予防に重要であることが示された。
サマリー原文(英語)はこちら

同カテゴリの記事

2017.02.28

Effect of pre-operative octenidine nasal ointment and showering on surgical site infections in patients undergoing cardiac surgery

2014.08.31

Nosocomial infections with metallo-beta-lactamase-producing Pseudomonas aeruginosa: molecular epidemiology, risk factors, clinical features and outcomes

2010.06.30

Efficacy of a standard meticillin-resistant Staphylococcus aureus decolonisation protocol in routine clinical practice

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ