新規銅殺生物剤の追加の有無による超極細繊維による清掃技術の効果★

2010.01.31

Performance of ultramicrofibre cleaning technology with or without addition of a novel copper-based biocide


D. Hamilton*, A. Foster, L. Ballantyne, P. Kingsmore, D. Bedwell, T.J. Hall, S.S. Hickok, A. Jeanes, P.G. Coen, V.A. Gant
*Dumfries and Galloway Royal Infirmary, UK
Journal of Hospital Infection (2010) 74, 62-71
この研究では病院のいくつかの業務環境、特に救急病棟およびその他の3病棟において、超極細繊維の布製モップ(UMF)による細菌除去能力を、水で湿らせた場合(UMF + 水)と新規銅殺生物剤で湿らせた場合(UMF + CuWB50、300 ppm)で比較した。指定した合計13か所の環境表面(各病棟10か所ずつ)からサンプルを採取、回収、培養して、各環境表面の総生菌数を計測した。サンプルの採取は週3回、清掃1時間前、1時間後および4時間後に実施した。この研究の実施期間は7週であった。2病棟は、3週間UMF + 水で清掃した後に4週間UMF + CuWB50で清掃した。病棟および時期の相違によるバイアスを除外するため、クロスオーバーデザインを用いて他の2病棟では逆の順序で清掃を行った。多変量解析を用いて、認められたすべての相違についてその程度と有意性を明らかにするとともに、潜在的な交絡因子の影響を排除した。測定を行った環境表面の総生菌数の減少率はUMF + 水による清掃で30%、UMF + CuWB50による清掃では56%であった。CuWB50の抗菌効果には(清掃の直後に認められる)直接的効果および約2週間持続する残存効果の2つがある。残存効果を持続させるためには、定期的にCuWB50を使用する必要がある。「実際」の病院環境で実施したこの研究からは、UMFの微生物学的清掃効果は有望であり、その効果はCuWB50により向上することが示された。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
一般的な病院清掃においては普通のモップとクロス、界面活性剤や四級アンモニウム塩が利用されている。最近はマイクロファイバー素材の有用性が報告されていたが、この論文ではさらに新しいテクノロジーとして超極細繊維(ultramicrofibre)および残留効果を示した銅化合物CuWB50の有効性が報告された。最近は銅化合物の殺菌性に注目した研究が多く、今後の展開が注目される。

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