新規の過酸化2ブタノン・n-プロパノール混合製剤のin vivo抗菌効果:市販品との比較のクロスオーバー試験

2009.03.31

Antimicrobial efficacy in vivo of a new formulation of 2-butanone peroxide in n-propanol: comparison with commercial products in a cross-over trial


P. Rosas-Ledesma*, A. Mariscal, M. Carnero, C. Munoz-Bravo, J. Gomez-Aracena, L. Aguilar, J.J. Granizo, A. Lafuente, J. Fernandez-Crehuet
*University of Malaga, Spain
Journal of Hospital Infection (2009) 71, 223-227
細菌の感染伝播を防止するために細菌量をどの程度まで減少させる必要があるのかは不明であり、擦式手指消毒薬の使用によって細菌量を最大限に減少させることが重要である。過酸化2-ブタノンのモノマーは、病院における消毒薬としての使用が有望な過酸化化合物(peroxygen)誘導体である。この研究の目的は、培養液に手を浸漬して付着させたE. coli K12株(CECT 433)の一過性細菌叢に対する過酸化2-ブタノン含有アルコール擦式手指消毒薬の有効性を、UNE-EN-1500基準に従って5種類の消毒薬と比較して評価することである。60%イソプロパノール(対照)により、細菌量は初回付着時の106 cfu/mLから100 cfu/mL未満に減少し99.99%の減少を達成した。製品A、B、およびC(少量ビグアニジンを含む四級アンモニウム化合物含有または非含有の65%~75%アルコール溶液)により、細菌量は初回付着時から約500 cfu/mLまで有意に減少した。製品DおよびE(異なる四級アンモニウム化合物を多量に含む70%~75%のアルコール溶液、製品Eはトリクロサン含有)により、細菌量はイソプロパノールと同等に、製品A、B、Cより有意に大幅に減少した。過酸化2-ブタノン溶液含有製品は、溶液中のプロパノールが低濃度(35%)であるにもかかわらず、平均減少量は約4 log10(99.99%)で製品DおよびEと効果は同等であり、初回付着時から100 cfu/mL以下まで減少した。この過酸化化合物の新規消毒薬は、E. coliの一過性細菌叢に対して高度のin vivo殺菌活性があり、アルコール濃度の高い製品の代替品となり得る。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
手指衛生は感染対策の基本であり、頻用するべき擦式手指消毒薬の選択肢が増えることは望ましいことである。

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