腹腔鏡手術後のポート部位の非結核性抗酸菌感染症の病院内アウトブレイク★★
Hospital outbreak of atypical mycobacterial infection of port sites after laparoscopic surgery
R. Vijayaraghavan*, R. Chandrashekhar, Y. Sujatha, C.S. Belagavi
*Rajmahal Vilas Hospital, India
Journal of Hospital Infection (2006) 64, 344-347
1カ所の病院で6週間の間に、Mycobacterium chelonaeによる連続的な145件の腹腔鏡ポート部位感染症が腹腔鏡手術後の患者35例に認められた。汚染源は化学的に消毒した機器を洗浄するための洗浄液であったことが、最終的に確認された。汚染菌は、消毒剤トレイの底面のバイオフィルムの中と、再利用可能な腹腔鏡の外部スリーブ内で生存・増殖していた。是正した管理対策として、化学的消毒に代えてエチレンオキサイドガスによる腹腔鏡機器の滅菌、機器の完全な分解および事前の用手洗浄、ガス滅菌の前の乾燥、および手術室ユニット(operating room complex)内での無作為な環境サンプルによる抗酸菌検査などを実施した。この研究以来3年間、非結核性抗酸菌感染事例は発生していない。潜在的なアウトブレイクを封じるためには、この普遍的に存在し病院環境からの根絶が困難な日和見感染菌に対する認識、慎重なサーベイランス、医療機器の消毒法への細かい配慮、および適切な管理対策が不可欠である。
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監訳者コメント:
環境中に存在する雑菌によるアウトブレイクの報告である。このような雑菌が無菌腔から分離された時には、コンタミネーションであるか否かを鑑別するには注意を要する。除菌に関するすべての工程は、quality controlの目的ですべて適切に行われているかどうかを、適切な方法を用いてモニタリングしておく必要がある。また機器のメンテナンスはしばしばアウトブレイクの盲点となるので、注意が必要である。
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*Ministry of Health, Singapore
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