イタリアの長期ケア施設での病院感染の発生率:6カ月間の前向きサーベイランス

2006.06.30

Incidence of hospital-acquired infections in Italian long-term-care facilities: a prospective six-month surveillance


S. Brusaferro*, L. Regattin, A. Silvestro, L. Vidotto
*University of Udine, Italy
Journal of Hospital Infection (2006) 63, 211-215
本研究は、イタリアの4カ所の長期ケア施設で実施した、病院感染の6カ月間の前向きサーベイランスの結果である。859例の患者を組み入れ、21,503例・日の観察を行った。254件の病院感染が188例の患者で発生した。全感染率は1,000例・日あたり11.8であった。最も頻度の高い感染は、尿路感染(1,000例・日あたり3.2)、下気道感染(1,000例・日あたり2.7)、および皮膚感染(1,000例・日あたり2.5)であった。多変量回帰モデルによる病院感染に関連する危険因子(リスクファクター)は、在院期間28日以上[オッズ比(OR)3.5、95%信頼区間(CI)2.4~5.0]、医療機器の挿管(OR 2.0、95%CI 1.3~3.0)、Nortonスケール(褥瘡発生予測スケール)12未満(OR 1.8、95%CI 1.2~2.6)、および寝たきり状態(OR 1.7、95%CI 1.08~2.6)であった。病院感染の存在により、在院期間中央値が増加したが(31日対20日、P<0.01)、致死的な転帰には有意な影響がなかった(OR 1.4、95% CI 0.7~2.7)。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者注:
Nortonスケール:高齢者における褥瘡発生リスクを評価するための指標。全身状態、精神状態、活動性、移動能力、失禁の5つの評価項目をそれぞれ1~4点の4段階でスコア化し、14点以下の場合を「褥瘡発生のリスクあり」と見なす。

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