推定無菌性整形外科インプラント再置換術:隠れた感染を明らかにして今後を方向付ける

2026.04.14

Presumed aseptic orthopaedic implant revisions: unmasking hidden infections and shaping future directions

M. Astolfi*, E. Artioli, M. Masin, C. Malagù, P. Artioli, A. Sartorello, A. Mazzotti, C. Faldini, G. Rispoli
*University of Ferrara, Italy

Journal of Hospital Infection (2026) 170, 100-110

推定無菌性修正手術における整形外科インプラント再置換中の予期せぬ培養陽性(unexpected positive cultures:UPC)は、重大な臨床的課題であり、実際のところ、培養陽性が真の感染を示すのか、単なる検体の汚染を示すのかを断言することはきわめて困難である。股関節、膝関節、肩関節、肘関節および脊椎の手術において、UPC の発生率は依然として臨床的に重要であり、肘関節再置換術の約 7%から脊椎修正手術の約 28%まで幅がある。最もよく分離される微生物であるコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(23 ~ 52%)および キューティバクテリウム・アクネス(Cutibacterium acnes)(24 ~ 65%)は、古典的な弱毒性病原体であり、汚染の可能性が高いことから、それらの検出に伴う不確かさが強まる。公表されているアウトカムは様々であるが、大半の研究において、単一の UPC がインプラントの生存率を低下させることはまれであることが示唆されており、多くの単独所見は感染ではなく汚染を示しているという解釈が裏付けられている。一方、同一微生物による複数の培養陽性は潜在的感染をより強く示すことが、国際コンセンサス会議 2023 ガイドラインでも強調されており、一致した複数培養陽性と再再置換術または障害のリスク上昇とが関連付けられている。その結果、新たな臨床的コンセンサスとして、単一の弱毒性 UPC が認められる場合が多いが、複数の一致した UPC は真の感染としての治療が必要であり、抗菌薬療法や術後サーベイランスに関する決定の指針になるとされている。公表されている治療戦略には持続的なばらつきが認められることから、UPC への対応を標準化するためのさらなる研究が必要である。最後に、迅速で費用対効果の高い術中診断法によって、最終的に感染のリアルタイム検出が向上し、整形外科インプラント再置換術における不確かさが軽減される可能性がある。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント

著者も述べているように、整形外科インプラント再置換中の予期せぬ培養陽性(unexpected positive cultures:UPC)は判断に悩ましい。UPC への対応を標準化するためのさらなる研究が必要には同感する。

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