内視鏡洗浄のための迅速品質管理法の評価

2026.02.23

Evaluation of a rapid quality control method for endoscope cleaning

S. Bulot*, L. Pineau
*Eurofins Biotech-Germande, France

Journal of Hospital Infection (2026) 168, 129-133

背景

過去 30 年間で、内視鏡処理は様々な基準や推奨を指針として大きく改善されている。それにもかかわらず、汚染は依然として問題であり、2021 年には内視鏡の 21.1%が許容される閾値を上回っていた。前処理を含む洗浄が、内視鏡処理の成功にきわめて重要であることが確認されている。ISO 15883-5 および AAMI ガイドラインは、洗浄有効性の評価の枠組みを提供し、ANSI/AAMI ST91 は、高リスクの内視鏡や複雑な設計を持つ内視鏡については各サイクル後に清浄度を確認することを推奨している。本研究では、内視鏡チャネルの洗浄の質を評価するための迅速検査として、EndoCheck 蛋白質検出キット(HEALTHMARK社)を評価する。

方法

本研究は、(1)性能の試験(検出限界、抽出効率および感度)、(2)実際の使用の試験(標準のフラッシュサンプリング法との比較)の 2 段階で実施した。

結果

EndoCheck キットでは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブ内の 5 μg以上のウシ血清アルブミン(BSA)が一貫して検出され(0.4 μg/cm2に相当)、初期汚染物質の平均 68 ± 11%が回収された。実際の使用条件下で、内視鏡の 51%が不適合と判定されたのに対し、フラッシュ法により不適合とされた内視鏡は 14%であった。この差は気管支鏡でより顕著であり、残留汚染物質の性質が原因であると考えられた。

結論

EndoCheck キットは、生検チャネル内の残留蛋白質を検出するための高感度で簡便な方法である。現在のフラッシュ法と比べて厳格であることから、結果が陰性のときには清浄度を確認する信頼度の高いツールとなる。陽性の結果は早期の指標となり、さらなる調査につながる。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント

本研究は HEALTHMARK 社の『EndoCheck 蛋白質検出キット』の、(1)性能の試験(検出限界、抽出効率および感度)、(2)実際の使用の試験(標準のフラッシュサンプリング法との比較)検討結果を記載したものであり、『EndoCheck 蛋白質検出キット』が高感度で簡便な方法であることを示している。

同カテゴリの記事

2015.07.31

Healthcare workers’ decision-making about transmission-based infection control precautions is improved by a guidance summary card

2021.01.31

Heat sterilization dramatically reduces filter efficiency of the majority of FFP2 and KN95 respirators

J.M.B.M. van der Vossen*, M. Heerikhuisen, R.A.A.L. Traversari, A.L. van Wuijckhuijse, R.C. Montijn

*Netherlands Organization for Applied Scientific Research, The Netherlands

Journal of Hospital Infection (2021) 107, 87-90

2014.09.30

Hospitalization stay and costs attributable to Clostridium difficile infection: a critical review

2018.02.28

Evaluation of single vs pooled swab cultures for detecting MRSA colonization

2017.09.28

Risk factors for urinary tract infections in geriatric hospitals