ケアバンドルに関する自己申告による知識、実践および認識された有用性:イタリアの医療従事者における予備的調査
Self-reported knowledge, practice, and perceived usefulness of care bundles: a pilot survey among Italian healthcare professionals V. De Nicolò*, A. Sinopoli, P. Santalucia, M.S. Spinelli, D. Rinaldo, V. Bruno, A. Napoletano, D. Coclite, on behalf of the Working Group *University of Milan, Milan, Italy Journal of Hospital Infection (2025) 166, 99-109
背景
医療関連感染症(HAI)は世界的に懸念される問題であり、イタリアでは有病率 7.5%と報告されている。世界保健機関(WHO)は、患者安全性を向上させるためのエビデンスに基づく介入であるケアバンドルを含む感染予防戦略を推奨している。有効であるにもかかわらず、イタリアにおけるケアバンドルの採用は依然として少ない(20 ~ 25%)。
目的
本予備的調査の目的は、高リスク病棟における医療従事者のケアバンドルの知識および使用に関する大規模研究の実行可能性を検討することであった。
方法
本研究は 2024 年 10 月から 11 月に実施した。Checklist for Reporting Results of Internet E-Surveys(CHERRIES)および Consensus-Based Checklist for Reporting of Survey Studies(CROSS)に従って無記名のオンライン質問票を作成し、人口統計学的特性、知識、使用、ケアバンドル実行の障壁/促進要因を検討するとともに、ツールに関するフィードバックを得た。学会や専門職種団体を通じて、参加者となるさまざまな専門分野の医師および看護/産科スタッフを募集した。
結果
合計 753 名の医療従事者が質問票に回答した(回答率 73.5%)。多くの回答者は北部地域の人であった(43.6%)。医師の半数近く(49%)はケアバンドルになじみがなかったが、そのうち 90%が訓練に関心を示した。ケアバンドルに精通していると回答した医師において、ケアバンドルを適用しているとの回答は 57%にとどまった。麻酔医および外科医は、整形外科医より深い認識を示した。看護師の 64%がケアバンドルを認識していた一方、助産師の 53%が認識しておらず、実臨床でケアバンドルを使用している助産師は 23%のみであった。
結論
本調査では、職種グループ間のケアバンドルの知識および適用の格差が明らかとなり、実臨床における採用を促進するための対象を絞った戦略の必要性が強調されている。
監訳者コメント:
イタリアからの報告。国内の HAI 有病率が 7.5%と高い中、ケアバンドル(CB)の普及率は 20 ~ 25%に留まっている。本調査では、医師の 49%が CB を認知しておらず、認知していても日常的に遵守している割合は職種により 57 ~ 68%であった。麻酔科医や外科医に比べ整形外科医や助産師の認知度が低く、診療科による知識の乖離が顕著である。興味深いのは、95%以上が CB を有用と回答しながらも、トレーニング不足や変化への抵抗が障壁となっている点だ。単なる教育だけでなく、組織的支援を組み合わせた多角的な導入戦略の重要性を強調している。
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