極低出生体重児における中心静脈カテーテル:全国調査の結果★
Central venous catheters in very low birthweight infants: results from a national survey J. Retzmann*, A. Grimm, E. Frieauff, D. Schröder, S. Dartsch, S. Kampmeier, C. Härtel, C. Silwedel *University of Würzburg, Germany Journal of Hospital Infection (2025) 165, 73-80
背景
中心静脈カテーテル(CVC)は早産乳児において一般的に用いられている。同カテーテルは安全な血管アクセスを確保するが、カテーテル関連感染症などの重要な合併症とも関連している。新生児集中治療室(NICU)における CVC 実践に関するデータは少なく、CVC の管理について包括的な評価はこれまでほとんど行われていない。
目的
ドイツの レベル 3 の NICUにおいて CVC 使用の日常実践を評価すること。
方法
ウェブベースの調査を行って、ドイツの レベル3 の NICU 全 163 施設に対し、自施設における CVC 実践に関する情報を、適応、カテーテルの種類、および感染予防策を含めて提供するよう依頼した。
結果
NICU 計 88 施設から得られた匿名化データ(回答率:54%)を解析した。静脈アクセス困難(85%)、ならびに変力薬投与(90%)または経静脈栄養(84%)が、CVC 挿入の理由として最も多く挙げられた。末梢挿入式中心静脈カテーテルが最も好まれるカテーテルの種類であった(生後 1 ~ 2 週において 90 ~ 91%)。血流感染症は、最も高頻度なカテーテル関連合併症であることが認められた(65%)。回答者が示した主要な感染予防策は、カテーテル挿入時の厳格な衛生保持(93%)および処置(83%)、ならびにカテーテルの早期抜去(90%)などであった。しかし、実践には施設によって、特に皮膚消毒、ルーチンのドレッシングおよびカテーテル交換、抗菌薬予防投与、ならびにデバイス管理に大きなばらつきがあった。
結論
本調査は、ドイツの NICU における CVC 使用について包括的な概観を提供している。その結果から実践における大きなばらつきが示され、これは国内の推奨基準に対する遵守と逸脱の両方を反映しており、したがって強みのある領域と改善の機会のある領域、例えばデバイス管理のベンチマーク設定などが浮き彫りにされている。
監訳者コメント :
NICU での中心静脈カテーテルの使用状況と感染管理について調査した。カテーテルで最も好まれた種類は PICC であった。CLBSI 予防の観点からデバイス・スチュワードシップ(中心静脈カテーテルの適応、必要性に関する日々の再評価、適切な時期の抜去など)の重要性についても言及している。
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