加熱滅菌は、FFP2 および KN95 マスクの大部分のフィルターの性能を劇的に低下させる

2021.01.31

Heat sterilization dramatically reduces filter efficiency of the majority of FFP2 and KN95 respirators

J.M.B.M. van der Vossen*, M. Heerikhuisen, R.A.A.L. Traversari, A.L. van Wuijckhuijse, R.C. Montijn

*Netherlands Organization for Applied Scientific Research, The Netherlands

Journal of Hospital Infection (2021) 107, 87-90

背景

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの初期段階に、個人防護具、とくに呼吸器防護具(マスク)の不足が発生した。使用されたマスクの滅菌により、これらの不足が軽減される可能性がある。本研究では、1 回の滅菌後にマスク試験を実施した。

目的

使用済みマスクに対して蒸気滅菌および再使用が安全に適用できるかどうかを明らかにすること。

方法

キャビネット内のマスク材のサンプルに塩化ナトリウム水溶液(0.02% w/v)を噴霧し、通過させた。直径≧0.3 μm、≧0.5 μm、≧1.0 μm の粒子について、キャビネットから通過する粒子濃度、およびマスクのフィルター材を経て通過する粒子濃度を直接測定した。

結果

濾過効率 94%の要件を満たしたのは、蒸気滅菌した 10 種類のマスクのうち 3 種類のみであった。

結論

加熱滅菌は、マスクの安全な再使用を目的として一般的に適用できない。

サマリー原文(英語)はこちら

監訳者コメント

一部の感染対策物品は依然として十分な供給があるとはいえない。本論文はKN95マスクなどを 121°C 15 分でオートクレーブした結果、フィルター性能が低下したことを示した。他にもオートクレーブによるマスク性能低下を示した研究は存在し、注意が必要である。

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