N95 および SN95 マスクの汚染除去のための消毒薬の有効性と安全性:システマティックレビュー

2020.11.30

Efficacy and safety of disinfectants for decontamination of N95 and SN95 filtering facepiece respirators: a systematic review
K. O’Hearn*, S. Gertsman, R. Webster, A. Tsampalieros, R. Ng, J. Gibson, M. Sampson, L. Sikora, J.D. McNally
*Children’s Hospital of Eastern Ontario Research Institute, Canada
Journal of Hospital Infection (2020) 106, 504-521


背景
医療従事者のためのマスクの汚染除去と再利用は、世界的なパンデミック中のマスクの供給不足に対処するための有望な解決策の 1 つである。
目的
本レビューの目的は、N95 マスクの汚染除去のための化学消毒薬使用の有効性と安全性に関する既存のデータを統合することであった。
方法
Embase、Medline、Global Health、Google Scholar、WHO feed、MedRxiv を用いて N95 マスクの汚染除去のための消毒薬に関するシステマティックレビューを実施した。2 名の評価者が独立して研究の適格性を判定し、事前に設定したデータフィールドを抽出した。N95 マスクの機能、汚染除去、安全性または消毒薬による汚染除去後のマスクの密着性に関して報告した原著論文を対象とした。
結果と結論
過酸化水素(H2O2)蒸気は 1 回のサイクルで通気抵抗または密着性に影響することなくウイルス性病原体の除去に成功し、元々のフィルター透過率 5%未満を維持し、マスクの外観をほとんど変化させない。汚染除去後に残留している過酸化水素のレベルは安全な範囲内であった。H2O2 蒸気による 1 回を超えるサイクルの汚染除去は可能かもしれないが、上限を設定する前に、実臨床において複数回のサイクルがマスクの密着性にどのように影響する可能性があるかについてのさらなる情報が必要である。過酸化水素溶液への浸漬はマスクの機能に悪影響を及ぼすようには思われないが、マスクから感染性病原体を除去する能力やマスクの密着性への影響に関する入手可能なデータはない。次亜塩素酸ナトリウム、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレンオキシドは安全性への懸念またはマスクの機能に対する悪影響により推奨されない。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント
N95 マスクの消毒において、H2O2 蒸気の有用性を示したシステマティックレビューである。

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