不十分な退院後追跡調査による手術部位感染症の過少報告を減らすための医療データベースの使用
Use of health databases to deal with underreporting of surgical site infections due to suboptimal post-discharge follow-up
C. Gagliotti, R. Buttazzi, A. Ricciardi, E. Ricchizzi, G. Lanciotti, M.L. Moro
Agenzia sanitaria e sociale regionale Emilia-Romagna, Italy
Journal of Hospital Infection (2020) 104, 239-242
本研究では、イタリアの一地域において手術部位感染症(SSI)に関して実施されている特別なサーベイランス(SIChER)とその他のデータソースを併せ、さらに少数の症例を対象としたレビューを統合した、統合サーベイランスについて述べる。術後のフォローアップに関し、退院データ、微生物検査データおよび救急部のデータベースから追加の情報を取得した。これらのデータに基づき、患者 76 例をSSIの可能性のある症例として再分類し、医療トラストの代表者にリバイスをしてもらった。最終的に SSI の新規症例として 45 例が確認され、これにより SSI 発生率は 1.13%から 1.45%に上昇した。本研究で提案した方法は、正確であり、経時的に持続可能なようである。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
SSI の発生率の見積もりは、複数のデーターベースを併用した細かな解析によって精密になり、増えることは予想できる。この場合、データーベースの情報のどの部分を組み入れるかという基準、および組み入れた例が実際に妥当であるかという検証が、重要になってくるであろう。大きな地域よりも、限られた地域や、連携した医療機関のグループを扱うことの方が、このような取り組みにより適した規模かもしれない。
同カテゴリの記事
Staphylococcus aureus dry-surface biofilms are not killed by sodium hypochlorite: implications for infection control
Outbreak of Serratia marcescens postoperative infection traced to barbers and razors
Effects of fluoroquinolone restriction (from 2007 to 2012) on resistance in Enterobacteriaceae: interrupted time-series analysis
Infection control - a European research perspective for the next decade
Trends in device utilization ratios in intensive care units over 10-year period in South Korea: device utilization ratio as a new aspect of surveillance
