インフルエンザ A / B アウトブレイクに対してウイルス検査室に cobas® Influenza A/B & RSV を採用する的を絞った管理

2019.01.05

Targeted management of influenza A/B outbreaks incorporating the cobas® Influenza A/B & RSV into the virology laboratory


C.F. Lowe*, V. Leung, L. Karakas, L. Merrick, T. Lawson, M.G. Romney, G. Ritchie, M. Payne, Providence Health Care Infection Prevention and Control Team
*Providence Health Care, Canada
Journal of Hospital Infection (2019) 101, 38-41
2017 年から 2018 年のインフルエンザシーズンの間に、著者のウイルス検査室は、インフルエンザアウトブレイクの管理のために、2 つのシナリオ、すなわち初期のアウトブレイク調査と、アウトブレイクにおいて長期に及ぶ対策を回避する決定において、cobas® Influenza A/B & RSV(Roche Molecular Diagnostics, Pleasanton, CA, USA)を利用した。27 件の調査を実施し、そのうち 11 件はインフルエンザ A / B のアウトブレイク宣言であった。調査の 30%は、検査室が独自策定した、まとめて 1 日 1 回行う標準的な呼吸器検体のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の機会を逸した可能性があり、アウトブレイクの確定が翌日まで遅延した。インフルエンザ A / B 検査の所要時間短縮の平均は 10.2 時間であった。特定のアウトブレイクシナリオにおける迅速分子 PCR によって、インフルエンザアウトブレイクの時宜を得た管理が改善された。
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監訳者コメント
検査による診断も大切だが、シーズン中にインフルエンザ様症状を呈したら、まず対応し、その後インフルエンザが確実に否定されたら解除することが、拡大防止において重要であろう。そのためにも、検査部門と感染管理部門の密な連携が求められる。

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