医療従事者を対象とする手洗い製剤の標準試験 ASTM E1174 を用いたオゾン水の評価★
Evaluation of ozonated water using ASTM E1174 for standardized testing of handwash formulations for healthcare personnel
K. Nakamura*, K. Saito, J. Kashiwazaki, T. Aoyagi, K. Arai, Y. Hara, S. Kobari, H. Mori, K. Ohashi, Y. Takano, M. Kaku, K. Kanemitsu
*Fukushima Medical University, Japan
Journal of Hospital Infection (2018) 100, 211-213
オゾン水での手洗いによる細菌の除去を、標準試験法 ASTM E1174 を用いて評価した。30 人の健康ボランティアを 3 群(オゾン水、抗菌性石けんと水、非抗菌性石けんと水)に無作為に割り付けた。オゾン水で手を洗う、または抗菌性石けんと水で手を洗うことによって、3 log10 cfu の減少が達成された。しかし、オゾン水は非抗菌性石けんと水よりも有意に優れてはいなかった。オゾン水は目に見える汚れや体液による汚染がない場合は、少なくとも非抗菌性石けんと水と同程度まで細菌を手から除去できる可能性がある。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
日本からの論文である。オゾン水の手洗いの効果を見たものであるが、オゾン水は有機物により容易に失活するため、器具の消毒では 50 ppm を使用した論文もあり、有機物が多く付着しやすい手指で、現在の 4 ppm の濃度が手洗いに適しているかどうかをさらに追加検討する必要がある。消毒薬全般において言えることだか、in vitro の実験系での効果は、有機物がある臨床現場とは大きく条件が異なるため、臨床現場で使用する消毒薬の濃度よりもはるかに低濃度で殺菌効果が認められる。本論文での 4 ppm のオゾン水と石鹸と流水による手洗いとは除菌効果においては同等であり、現時点で手指衛生の新しい方法として、オゾン水を積極的に推進するにはさらなるエビデンスが必要である。
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