院内給湯設備における自動流水水栓導入後のレジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)の定着率

2018.01.31

Rate of Legionella pneumophila colonization in hospital hot water network after time flow taps installation


M. Totaro*, P. Valentini, A.L. Costa, S. Giorgi, B. Casini, A. Baggiani
*University of Pisa, Italy
Journal of Hospital Infection (2018) 98, 60-63
院内給水システムのレジオネラ(Legionella)属菌は、配管網の消毒薬に対して耐性を獲得している場合があり、水流の弱い場所や水が停滞している場所でとりわけ問題となる。本研究では、イタリアの病院 1 施設の水道設備において、配管デッドレグの近接に自動流水水栓を導入した後のレジオネラ属菌の定着状況を評価した。流水量は、2016 年 5 月以降で 64 L/日、2016 年 12 月以降で 192 L/日であった。自動流水水栓導入前は、すべての採取ポイントにおいてレジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)sg2 ~ 14 が検出された(4 × 104 ± 3.1 × 104 cfu/L)。2016 年 11 月まで、すべての採取ポイントが陽性のままであった(2.9 × 104 ± 1.9 × 104 cfu/L)。2016 年 12 月以降、レジオネラ属菌が存続したのは 1 カ所のみであった(2 × 102 ~ 6.8 × 103 cfu/L)。自動流水水栓と化学的消毒によって、配管デッドレグに関連するレジオネラ属菌の定着率は低下すると考えられる。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント
水道配管内で水が滞留し、微生物などのたまり場になる部位をデッドレグと呼ぶ。本報告はデッドレグの水流を改善することによりレジオネラ属菌の定着を低下させたという論文である。水質改善の方策には様々なものがあるが、本事例のように専門性の高い方策は、専門家と感染管理担当者の間の協力が必要である。

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