監査およびモニタリングのためのツールの感染予防および制御プロセスへの発展
Evolution of an audit and monitoring tool into an infection prevention and control process
A. Denton*, A. Topping, P. Humphreys
*University of Huddersfield, UK
Journal of Hospital Infection (2016) 94, 32-40
背景
2010 年に、ある急性期病院トラストの感染予防・制御チームが、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)感染症(CDI)の患者を対象とした管理レジメンに、監査およびモニタリングツールを組み込んだ。
目的
監査およびモニタリングツールの導入が CDI 患者のケアおよび管理に影響を及ぼす機序を検討すること。
方法
構成主義的グラウンデッド・セオリーのアプローチを用い、半構造化面接を病棟スタッフ(8 名)、感染予防・制御担当者(7 名)および看護師長(8 名)、ならびにその後、理論的サンプルとして上級マネジャー(4 名)に対して行った。すべての面接は逐語的に筆記し、継続的比較法を用いて、説明的カテゴリーが抽出されるまで分析した。
結果
監査およびモニタリングツールはデイリー・レビュー・プロセスに発展し、全 CDI 患者の管理における必須の側面となった。参加者は、デイリー・レビュー・プロセスが CDI 患者の受けるケアに良い影響を及ぼしたと認識した。デイリー・レビュー・プロセスがケア管理に及ぼす影響を理解するための枠組みとなる主要な 2 つの説明的テーマとして、「教育と学習」および「関係の発展と維持」が抽出された。
結論
デイリー・レビュー・プロセスの一環としての監査およびモニタリングツールの使用は、病棟スタッフ、看護師長および感染予防・制御担当者が、もし相互関係、教育および協力の中心的役割を果たすならば、患者アウトカムを改善し、環境衛生の求められているレベルを達成することを可能にした。これらの所見は、デイリー・レビュー・プロセスの実施の結果得られる行動の変化および患者アウトカムの改善に関する洞察を提供する。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
構成主義的グラウンデッド・セオリーとは、社会学分野で広く用いられる質的研究法の一つである。
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