老人病院における間歇的膀胱カテーテル法関連尿路感染症の制御

2015.07.31

Controlling urinary tract infections associated with intermittent bladder catheterization in geriatric hospitals


R. Girard*, S. Gaujard, V. Pergay, P. Pornon, G. Martin Gaujard, C. Vieux, L. Bourguignon on behalf of the Urinary Tract Infection Control Group
*Hôpitaux de Gériatrie des Hospices Civils de Lyon, France
Journal of Hospital Infection (2015) 90, 240-247
背景
高齢患者の間歇的カテーテル法に関連する尿路感染症(UTI)の制御。
目的
地域的疫学調査により高い UTI 発生率が確認された後に、多職種からなる作業部会が是正措置を実施し、評価を行った。
方法
老人病院 6 施設で 2009 年に 1 か月間の前向き調査を実施し、リスク因子およびリスクへの曝露を補正した UTI 発生率を測定した。これらの老人病棟に勤務する医師および看護師を対象として、2010 年に業務に関する自記式質問票による調査を実施した。作業部会は 2011 年、排尿理解、膀胱容量測定、およびカテーテルドレナージの適応を改善すること、使用可能な医用器材を制限すること、ならびに処方およびトレーサビリティ手順を改善することを目的とした多面的プログラムを作成した。全施設のすべての職員に対して詳細な研修を実施した。2012 年に疫学調査を再度実施し、プログラムの効果を評価した。
結果
1,500 例を超える患者が 2009 年の調査の対象となった。院内 UTI 発生率は 4.8%であった。間歇的カテーテル法を実施した患者の感染率はカテーテル留置患者と比較して高値であったが(患者 100 例あたりの UTI 29.7 対 9.9 例、P = 0.1013)、これは文献にみられる結果とは異なるものであった。2010 年の質問票への 269 件の回答から、職員はカテーテル法が患者に感染リスクを及ぼすと考えていないこと、職員は推奨されている適応および技術に関する知識が不十分であること、および病棟によって器具が大幅に異なっていることが判明した。プログラム実施後の 2012 年に、1,500 例を超える患者を対象として再調査を行った。間歇的カテーテル法を実施した患者の UTI の頻度は、公表文献の数値まで低下した。
結論
多面的プログラムは、UTI を制御するための効果的な手法である。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント
UTI を制御するための間歇的カテーテル法について、医療従事者ならびに患者本人によるベストプラクティスの実施により UTI 率が低減できることを示している。

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