クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)感染症に起因する入院期間と医療費:批評的レビュー
Hospitalization stay and costs attributable to Clostridium difficile infection: a critical review
L. Gabriel*, A. Beriot-Mathiot
*University Lyon 1, France
Journal of Hospital Infection (2014) 88, 12-21
ほとんどの医療機関では、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)感染症(CDI)により入院した患者の医療費は第三者支払機関が負担するが、入院時の合併症として発生した CDI 症例の場合は、関連する医療費の全額は病院に払い戻されない。本研究の目的は、CDI に起因する病院の医療費と入院期間について批評的レビューと分類を行うこと、および CDI に関連する経済的負荷を調査することとした。包括的な文献レビューにより、CDI の結果として入院した患者の医療費と入院期間について報告している論文を選択し、CDI のみに起因する医療費と入院期間を特定するために使用している統学的手法を調べた。24 報の研究を選択した。CDI に起因する推定医療費の範囲(米ドル)は、入院を要する CDI では 6,774 ~ 10,212 ドル、院内 CDI では 2,992 ~ 29,000 ドル、分類しない場合は 2,454 ~ 12,850 ドルであった。入院期間の範囲は、それぞれ 5 ~ 13.6 日、2.7 ~ 21.3 日、2.8 ~ 17.9 日であった。CDI に起因する医療費を分類することにより、財務管理担当者は CDI 1 例あたりの医療費の予測が可能となる。このような見通しがあると、様々な財務管理担当者が CDI 予防のために投資することを奨励するような枠組みが強化されるはずであり、その結果、世界的に CDI の予防が最適に行われることになると考えられる。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
医療関連感染が病院・個人・政府の誰にとっても負の経済効果しか生まないことは明らかであり、客観的な尺度をもって予防的な対応をとることの重要性をこうしたデータは改めて知らせてくれる。
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