クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)検出のための 2 段階アルゴリズム:酵素免疫測定法による判定結果がグルタミン酸脱水素酵素陽性・毒素陰性の場合はさらに検査が必要である

2013.04.30

Two-stage algorithm for Clostridium difficile: glutamate-dehydrogenase-positive toxin-negative enzyme immunoassay results may require further testing


G.E. Bignardi*, K. Hill, A. Berrington, C.D. Settle
*Sunderland Royal Hospital, UK
Journal of Hospital Infection (2013) 83, 347-349
本研究では、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)検査のプロトコールにおける判定結果がグルタミン酸脱水素酵素陽性・酵素免疫測定法(EIA)による毒素陰性であった 102 件のエピソードについて調査した。これらの 102 の便サンプルのうち 46%の培養結果が毒素産生株陽性であり、その後 2 日から 32 日以内に 9 サンプルが EIA による毒素陽性となった。このようなデータは、こうした患者を症状が消失するまで別室で隔離し、他に説明のできない持続性の下痢を認める患者の治療を奨励するという当院の方針に一致するものである。第 3 の検査法(毒素産生性検査培養または PCR 法)を追加することが望ましいと考えられるが、その感度は各種の毒素産生性検査培養法や PCR 法によって大きく異なるようである。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント
2012 年に英国の公衆衛生部門が発行したクロストリジウム・ディフィシルの診断と報告のためのガイドラインでは、2 つの方法を組み合わせた検査方法が必要とされている。また、近年米国では PCR 法による診断が主流となりつつある。日本では毒素の EIA 法が主流である。感染管理においては、検査診断が必ずしも優先されるものではなく、臨床症状による迅速な対応が感染拡大を防止するうえで重要であろう。

同カテゴリの記事

2018.10.19

The handwash station: friend or fiend?

2020.11.30

Acanthamoeba castellanii interferes with adequate chlorine disinfection of multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa
M.J. Sarink*, J. Pirzadian, W.A. van Cappellen, A.G.M. Tielens, A. Verbon, J.A. Severin, J.J. van Hellemond
*Erasmus MC University Medical Center, The Netherlands
Journal of Hospital Infection (2020) 106, 490-494

2019.01.05

Targeted management of influenza A/B outbreaks incorporating the cobas® Influenza A/B & RSV into the virology laboratory

2013.04.30

Defining acute renal dysfunction as a criterion for the severity of Clostridium difficile infection in patients with community-onset vs hospital-onset infection