手術部位感染症に関する患者からの説明:診療に対する重要性

2013.01.30

Patient narratives of surgical site infection: implications for practice


J. Tanner*, W. Padley, S. Davey, K. Murphy, B. Brown
*De Montfort University, UK
Journal of Hospital Infection (2013) 83, 41-45
背景
患者の経験に関する調査は、診療を改善するために医療の中で広く行われている。しかしこれまでは、手術部位感染症(SSI)のサーベイランスや予防介入などにおいては、このような患者からの情報提供はわずかであった。
目的
診療の改善を図るため、患者の SSI の経験から情報を得ること。
方法
イングランドの 3 病院の SSI 患者 17 例(深部 SSI 4 例、臓器・体腔 SSI 12 例、および表在性 SSI 1 例)を対象として口述面接を実施し、次いで主題内容分析を実施した。
結果
患者は SSI の全体的な認識、関心、および理解が欠けていた。7 例の患者は自身が SSI であることを知らず、患者の説明から判断すると病院職員が患者に SSI について伝えていないこと、または SSI の存在を軽視したことが認識の欠如に関与しているようであった。プライマリ・ケアに多くの資源が投入されており、また 6 例の患者は 2 ~ 4 か月間休職していた。
結論
患者は SSI に対する関心が低いが、これが向上すれば予防介入の遵守が改善すると考えられる。本研究から、SSI の症状を把握するために患者の自己評価式の退院後サーベイランスの質問票を使用することの妥当性が確認された。またコストに関して、プライマリ・ケアのみならず、休職などの患者側にかかわるコストや、地域のコストなどを総合的に特定する必要性が示された。
サマリー原文(英語)はこちら

同カテゴリの記事

2011.11.30

Control of an outbreak of diarrhoea in a vascular surgery unit caused by a high-level clindamycin-resistant Clostridium difficile PCR ribotype 106

2022.04.20
Effect of point-of-care influenza tests on antibiotic prescriptions by emergency physicians in a French hospital

A. Berwa*, M. Gallouche, S. Larrat, J. Fauconnier, D. Viglino, J.L. Bosson, C. Landelle
*CHU Grenoble Alpes, France

Journal of Hospital Infection (2022) 122, 133-139



2008.11.30

Infection control and meticillin-resistant Staphylococcus aureus in nursing homes in Oslo

2018.12.25

Risk factors for early onset prosthetic valve endocarditis: a case-control study

2022.04.20
An outbreak of livestock-associated meticillin-resistant Staphylococcus aureus (LA-MRSA) clonal complex 398 in a regional burns centre

M.J. Stone*, C. Swales, S.E. Bond, P. Muthayya, J.B. Sarma
*The Mid Yorkshire Hospitals NHS Trust, UK

Journal of Hospital Infection (2022) 122, 1-8



JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ