高輝度狭帯域光による隔離病室の環境汚染除去

2010.11.30

Environmental decontamination of a hospital isolation room using high-intensity narrow-spectrum light


M. Maclean*, S.J. MacGregor, J.G. Anderson, G.A. Woolsey, J.E. Coia, K. Hamilton, I. Taggart, S.B. Watson, B. Thakker, G. Gettinby
*University of Strathclyde, UK
Journal of Hospital Infection (2010) 76, 247-251
「高輝度狭帯域光環境汚染除去システム(HINS-light EDS)」と称する新しい汚染除去技術の性能を、熱傷患者用の隔離病室で実施した一連の3種類の試験により評価した。天井に設置したHINS-light EDSが放射する高輝度の405 nmの光には殺菌作用があるが、患者や病院職員には無害のため、1日を通した連続的な環境消毒が可能となる。性能の評価は、HINS-light EDS処理前、処理中、および処理後に室内の環境表面のブドウ球菌を接触平板培地により採取し、計数して行った。空室の場合は、HINS-light EDSの使用により表面細菌数が約90%減少した。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(meticillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA)に感染した熱傷患者が入室している場合は、56%~86%の減少が認められた。最大の減少(86%)はHINS-light EDS作動日数を延長した後の測定で得られた。オン/オフ介入試験では、HINS-light EDS処理により表面細菌数が62%減少したが、装置をオフに切り換えた2日後には通常の汚染レベルに戻った。黄色ブドウ球菌およびMRSAを含むブドウ球菌のHINS-light EDS処理による減少は、通常の感染制御と清掃のみで達成される減少より大きかった。今回の知見は、補助的手段としてHINS-light EDSを用いた場合に、臨床環境からの細菌汚染除去に大きく寄与し得るという強力なエビデンスを提示するものである。
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監訳者コメント
光照射による環境浄化に関する論文である。そもそも光浄化が適切な対処法なのかどうかの検討が必要に思う。

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