各種中心静脈カテーテルのカテーテル関連感染に対する効果:ネットワークメタアナリシス

2010.09.30

Effectiveness of different central venous catheters for catheter-related infections: a network meta-analysis


H. Wang*, T. Huang, J. Jing, J. Jin, P. Wang, M. Yang, W. Cui, Y. Zheng, H. Shen
*Zhejiang University, China
Journal of Hospital Infection (2010) 76, 1-11
本稿の目的は、各種カテーテルのカテーテル関連感染予防の効果を比較し、特定のカテーテルによるカテーテル関連感染の減少が他のカテーテルよりも優れているかどうかを評価することである。Medline、Embase、Web of Science、およびCochrane Central Register of Controlled Trialsを用いて1996年1月から2009年11月に発表された論文の系統的検索を実施し、異なる種類の中心静脈カテーテル(CVC)によるカテーテル関連感染を比較評価している無作為化対照試験を特定した。Bayesian Markov Chain Monte Carloシミュレーションを用いた混合治療比較法によるネットワークメタアナリシスを実施し、試験内・治療群間の直接比較からのエビデンスと、間接比較の試験からのエビデンスとを統合した。10種類の侵襲的カテーテルを対象とした48件の臨床試験(CVC 12,828本)の分析を行った。CVCへの細菌定着の予防に関しては、加工を施したカテーテルである銀イオン導入カテーテル(オッズ比[OR]0.58、95%信頼区間[CI]0.33~0.95)、クロルヘキシジン/スルファジアジン銀カテーテル(OR 0.49、95%CI 0.36~0.64)、クロルヘキシジン/スルファジアジン銀カテーテルblue plus(OR 0.37、95%CI 0.17~0.69)、ミノサイクリン/リファンピシンカテーテル(OR 0.28、95%CI 0.17~0.43)、ミコナゾール/リファンピシンカテーテル(OR 0.11、95%CI 0.02~0.33)への細菌定着率は、標準的なカテーテルと比較して有意に低かった。カテーテル関連血流感染(CRBSI)の予防に関しては、加工を施したカテーテルであるヘパリン結合カテーテル(OR 0.20、95%CI 0.06~0.44)およびミノサイクリン/リファンピシンカテーテル(OR 0.18、95%CI 0.08~0.34)の発生率は、標準的なカテーテルと比較して有意に低かった。リファンピシンベースの含浸カテーテルは、他のカテーテルよりもカテーテル関連感染予防に優れていると考えられる。
サマリー原文(英語)はこちら
監訳者コメント
各種成分含浸カテーテルは国内での発売は現在はないが、質の高いエビデンスとガイドラインでの推奨等があると国内導入も視野に入るのではないだろうか?
監訳者注
銀イオン導入カテーテル(silver iontophoretic catheter):イオン導入またはイオン泳動などと呼ばれる方法(iontophoresis)により、銀イオンを徐々に放出する素材で作製されたカテーテル。

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T. Wade*, C. Heneghan, N. Roberts, D. Curtis, V. Williams, I. Onakpoya

*University of Oxford, UK

 

Journal of Hospital Infection (2021) 110, 122-132

 

 

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