医療環境におけるノロウイルス:取り組むべき課題

2009.12.31

Noroviruses in healthcare settings: a challenging problem


M. Koopmans*
*Erasmus Medical Centre, The Netherlands
Journal of Hospital Infection (2009) 73, 331-337
医療関連感染症としてのノロウイルスに関する現行の知見は表層的なものに過ぎない。データのほとんどはアウトブレイクに基づく研究に由来するものであり、ジグソーパズルの一部のピースに過ぎない。とはいえ現行のデータからは、ノロウイルスの臨床的影響は特に医療環境におけるアウトブレイクでは深刻であり、しかも増加傾向にあることが示唆される。65歳を超える人口、とりわけ医療を必要とする集団が著しく増加していることを考慮すると、医療関連感染症をめぐる議論においてノロウイルスを取り上げることは、時宜にかなっている。特に、抗菌薬耐性の問題への対処の際に生じる新たなリスクを回避するためには、微生物学的問題に傾注した議論からは視野を広げて、医療関連感染に対処するためのより包括的なアプローチを採用する必要があると考えられる。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
この講演については、特段に目新しい議論や知見は見当たらなかった。

同カテゴリの記事

2014.03.31

Occurrence of fungi in dialysis water and dialysate from eight haemodialysis units in central Italy

2021.08.31
Patterns of antibiotic use in hospital-acquired infections

T. Sevin*, C. Daniau, S. Alfandari, E. Piednoir, C. Dumartin, H. Blanchard, L. Simon, A. Berger-Carbonne, S. Le Vu
*Santé publique France, France

Journal of Hospital Infection (2021) 114, 104-110


2015.01.30

Universal treatment success among healthcare workers diagnosed with occupationally acquired acute hepatitis C

2010.12.31

Cost and outcomes of nosocomial bloodstream infections complicating major traumatic injury

2018.01.31

Evaluation of a shoe sole UVC device to reduce pathogen colonization on floors, surfaces and patients

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ