軟性内視鏡用の洗浄・消毒器4種類の洗浄・消毒効果の比較★

2007.07.31

Comparison of the cleaning and disinfecting efficacy of four washer-disinfectors for flexible endoscopes


U. Kircheis*, H. Martiny
*Universitatsmedizin Berlin, Germany
Journal of Hospital Infection (2007) 66, 255-261
4種類の洗浄・消毒器(AdaptaScope、ETD-2Plus、Innova-E3、LS-2000)を比較した。これらの洗浄・消毒器の洗浄効果および処理効果を、外観検査およびドイツの検査方式(EN ISO/TS 15883-5)による微生物の減少係数(RF)で判定した。検査用の部品を血液およびEnterococcus faeciumで汚染させた。洗浄剤3種類(Cidezyme GI、ETD Cleaner、Liquid 52)と消毒剤3種類(Cidex OPA-C、ETD Disinfectant、Liquid 44)を使用した。水のみによる洗浄効果の検査も実施した。Cidezyme GIの有効性は、AdaptaScopeとの使用でRF 7.0、LS-2000との使用でRF 8.4であった。Liquid 52の有効性は、LS-2000との使用でRF 7.0であった。水を使用した場合の洗浄効果はAdaptaScope(RF 2.1)とLS-2000(RF 1.2)との間に有意差が認められた。全処理後の微生物学的有効性は、Cidezyme GI/Cidex OPA-CによるAdaptaScope(RF 8.4)とLiquid 52/Liquid 44によるLS-2000(RF 9.2)との間にも有意差が認められた。Innova-E3では、全処理の終了時点でも検査用の部品は汚染されたままであり、RFは算出できなかった。ETD-2Plusでは、全処理終了後のRFは低値であった(3.7~7.5から1.8)。全処理による効果に差は認められたものの、AdaptaScopeとLS-2000では一貫して細菌の減少が認められた。内視鏡チャンネルを人工的に閉塞させた内視鏡の処理では、AdaptaScopeとLS-2000ではエラーメッセージが表れて処理が停止したのに対して、ETD-2PlusとInnova-E3ではエラーメッセージは表示されなかった。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
内視鏡の洗浄・消毒の効果は消毒液と洗浄・消毒器機の組み合わせで大きく影響を受ける。こうした消費者テストのような効果を中立な立場で評価し、データを公開することにより適切な選択が可能になる。

同カテゴリの記事

2019.12.24

Difficulty in removing biofilm from dry surfaces

2012.12.30

Improving infection prevention practice in primary and community care

2012.03.31

Effect of surface coating and finish upon the cleanability of bed rails and the spread of Staphylococcus aureus

2006.03.31

Multicentre study on hand hygiene facilities and practice in the Mediterranean area: results from the NosoMed Network

2020.08.31

Evidence for decontamination of single-use filtering facepiece respirators
A. Polkinghorne*, J. Branley
*New South Wales Health Pathology, Australia
Journal of Hospital Infection (2020) 105, 663-669

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ