空気中のウイルス粒子からのスタッフの防護:レーザー手術用マスクのin vivoの効率★★

2006.11.30

Protecting staff against airborne viral particles: in vivo efficiency of laser masks


J.L. Derrick*, P.T.Y. Li, S.P.Y. Tang, C.D. Gomersall
*Prince of Wales Hospital, Hong Kong
Journal of Hospital Infection (2006) 64, 278-281
レーザー手術用マスク(laser mask)がレーザー手術中のウイルス粒子吸入の予防に用いられている。手術用マスクとレーザー手術用マスクの空気中塵埃粒子の濾過機能をFFP2規格に準拠した呼吸器防護具と比較するため、8名のボランティアでクロスオーバー試験を行った。手術用マスクとレーザー手術用マスクは、通常の方法で装着した場合とテープで顔に接着した場合を調査した。粒子の平均減少数は、テープ非接着時の手術用マスク3.0倍[95%信頼区間(CI)1.8~4.2]、テープ非接着時のレーザー手術用マスク3.8倍(95%CI 2.9~4.6)、テープ接着時の手術用マスク7.5倍(95%CI 6.5~8.5)、テープ接着時のレーザー手術用マスク15.6倍(95%CI 13.5~17.8)、FFP2半面体呼吸器防護具102.6倍(95%CI 41.2~164.1)であった。レーザー手術用マスクの防護率はFFP2呼吸器防護具より有意に低く(P=0.02)、手術用マスクよりごくわずかに高いだけであった。レーザー手術用マスクを呼吸器防護のために継続的に使用することには問題がある。マスクをテープで顔に接着することでは、防護率はわずかしか改善しなかった。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
CDCの環境のガイドラインではサージカルスモークの危険性を指摘している。サージカルスモーク中にはパピローマウイルスなどが混入することが指摘されており、組織焼灼による燻煙を呼吸器曝露することは発癌性の観点も含めて避けるべきである。本論文は呼吸器防護具の防護性能をサージカルスモークに関して裏付けるものである。
監訳者注:
FFP2規格:FFP2は欧州の規格(EN143/EN149)で、米国のN95規格に相当する。

同カテゴリの記事

2015.06.30

Mechanical vs manual cleaning of hospital beds: a prospective intervention study

2019.03.12

Reduction of nosocomial bloodstream infections and nosocomial vancomycin-resistant Enterococcus faecium on an intensive care unit after introduction of antiseptic octenidine-based bathing

2021.04.30

Epidemiology of and risk factors for mortality due to carbapenemase-producing organisms (CPO) in healthcare facilities

 

S. Zhao*, S. Kennedy, M.R. Perry, J. Wilson, M. Chase-Topping, E. Anderson, M.E.J. Woolhouse, M. Lockhart

*University of Edinburgh, UK

 

Journal of Hospital Infection (2021) 110, 184-193

 

 

2011.09.30

Automated detection of nosocomial infections: evaluation of different strategies in an intensive care unit 2000-2006

JHIサマリー日本語版サイトについて
JHIサマリー日本語版監訳者プロフィール
日本環境感染学会関連用語英和対照表

サイト内検索

レーティング

アーカイブ