パルス洗浄により大腿骨人工骨頭置換術後の感染率は減少するか? ★ 

2006.04.30

Does pulse lavage reduce hip hemiarthroplasty infection rates?


R. Hargrove*, S. Ridgeway, R. Russell, M. Norris, I. Packham, B. Levy
*Frimley Park Hospital, UK
Journal of Hospital Infection (2006) 62, 446-449
本稿では、英国南部の4病院において実施された、それぞれの人工骨頭置換術(American Association of AnaesthetistsグレードⅣ以上)において、2種類の洗浄方法のうちのひとつを無作為に割り付けた、前向き無作為臨床試験について報告する。第一群の患者は生理食塩水2 Lのパルス洗浄を、第二群は生理食塩水2 Lのピッチャーまたは注射器による洗浄※※を受けた。すべての創部の観察を、術後の入院中には30日まで、あるいは退院時まで行った(Nosocomial Infection National Surveillance Surveyの基準を採用)。感染により再入院した患者はすべて記録した。パルス洗浄群では全感染率が有意に低く、特に“関節裂隙”または深部感染率が減少した。
サマリー 原文(英語)はこちら
監訳者コメント:
整形外科領域で一般的に信じられている、The solution to pollution is dilution(汚染の解決法は希釈することである)ということわざがあるが、それを実証するエビデンスのひとつとなる論文である。ただし、糖尿病や肥満などの危険因子(リスクファクター)で階層化はしていない。
監訳者注:
手術中に、一定間隔の生理食塩水による強制的な洗浄を継続。
※※執刀医の判断で、ピッチャーまたは注射器で生理食塩水による穏やかな洗浄を適宜実施。

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